- 作品名:
- 「
穴黒 」 - 作者名:
- はりまお
- 制作機材:
- Core i7-4770 3.40GHz + 8GB RAM
- Windows 10 Pro (64bit, 22H2)
- 動作環境:
- .NET Framework 4.8
名前 | 概容 |
---|---|
アプリケーション | |
AnaClo.exe | 実行ファイル |
AnaClo.exe.config | アプリケーション構成ファイル |
AnaClo_Kit.dll | 時計部品クラスライブラリ |
ドキュメント | |
Readme_AnaClo.txt | 説明文(本文) |
※ ダウンロードは、総合ページから行ってください。
デスクトップに常駐するアナログ時計です。
"AnaClo.exe"を実行すると、デスクトップ上に時計が現れます。
時計は、マウスカーソルが近づくにつれて透けていき、遂には完全に消えて後ろに隠れていた部分を操作できるようになります。
Ctrlキーを押しながらマウスカーソルを時計に重ねると、UIが現れます。
文字盤をドラッグすると移動でき、右クリックするとメニューが出ます。
右上のボタンで最前面表示を切り替えられます。ここでの切り替えは、終了までの一時的なもので保存されません。起動時の状態は、意匠設計(デザインツール)で指定します。
自動起動した直後は、最前面にならない場合があります(原因不明)。秒針が0を差す毎に修正しますので、しばらくお待ちください。
右下をドラッグすると、時計のサイズを変更できます。
時計の外観変更や挙動設定は、意匠設計ツールで行います。意匠設計ツールは、メニューの
を選択すると起動します。意匠設計ツールを終了すると、適用されます。メニューから
を選択すると、スタートアップに登録または解除されます。登録されていると、メニュー項目にチェックマークが付きます。登録状況は、スタートアップにあるショートカットの名前のみで判定されます。よって、既設のショートカットと名前が重複すると正しく動作しません。重複する場合は、予め名前を変更しておく必要があります。
スタートアップに登録されるショートカットの名前は、"AnaClo.exe.config"に記述されている[Startup Name]の[value]で指定されます。
<add key="Startup Name" value="" />
<add key="Startup Name" value="abc" />
ソース付きなので、ドンドン改造してください。
クラスライブラリ"AnaClo_Kit.dll"は、時計に必要な機能を提供します。
アプリケーション構成ファイル"AnaClo.exe.config"には、本作の動作に必要な情報が格納されます。終了時の状態を記録するために書き換えられます。
時計の設定内容は、仕様書(規定名"Specification.xml")に記述されます。この設定の変更は、意匠設計ツールで行います。
小学校の算数で『時計』を習う。
あまりに複雑で難解なアナログ時計。幼き作者の知能は、あっけなく音をあげる。
「大小入り乱れる大量の点々! 常に動き続け、点点間の半端な位置を指す針! 5点目に1、1なのに5分、0なのに12! えっ? え? えー?」…「世の中には時刻ズバリなデジタル時計がある、デジタルに生きよう」と痛感してしまう。
ところが、簡単なはずのデジタル時計にも全く馴染めない。むしろ、成長しアナログ時計が読めるようになると、アナログ時計の圧倒的有用性をひしひしと感じだす。この差は、いったい何なのか?
長い歳月を経たある日、一本のネット記事が目に飛び込んできた。刹那、鱗が落ちた。記事の筆者は、『デジタル時計はその瞬間を表し、アナログ時計は前後の関係を表している』と解く。
なるほど、アナログ時計は「現在13時20分5秒」と言いつつ「13時から20分ちょっと経過」「14時まであと約40分」「20分は1時間の1/3」等々を重畳して呟いているのか。そりゃアナログ時計の方が時間を把握し易いわけだ。逆に、洪水並みの情報過多に、幼心は溺れるしかなかったと。
このような衝撃的氷解を体験したもんだから、PCの通知領域(タスクトレイ)に表示される時計にも物足りなさを感じるわけで…。
そんなときに出会ったのが“YTClock”。簡潔かつ端麗で、永らく愛用することになる。
親身なYTClockさん、されど他人。見ず知らずのわがままに100%応えてくれるわけもなく…。
「やっぱり、日付に曜日は必須でしょ」 → 文字が不鮮明(画像を縮小した感じ)で“水”と“木”の区別ができない。遠目には“火”も紛らわしい。
「よし、フォントを変えてみよう」 → ダメか、変化なし。
「ならば、文字サイズを大きくすれば」 → 文字盤が狭い。配置の自由度も高くない。
「それなら、時計を一回り大きくしよう」 → 文字盤の画像を用意しなきゃダメ(なんだと思う)!?
「嫌だ! 絵なんか描きたくないんだァ!!」
(YTClockを否定するつもりなど毛頭ありません。簡便・軽量・美麗、垢ぬけていて合理的、大変優秀なソフトです。)
しばらくは玉に瑕もご愛敬と微笑んでいられるけれど、やがて訪れる倦怠期は避けがたい。こうなると、自作心がうずき出すわけで…。
「絵を描かず、文字列を好きに配置できて、綺麗にスケーリングする。そんなアナログ時計が欲しい!」
そうさ、内部的にはベクタ形式のWPF。図形だろうが文字だろうが、パラメータを与えるだけで移動・回転・拡縮と変幻自在に美しく描画してくれる。その分、リソースを喰っちゃうけど、今どき気にするほどでもなかろう。
単純な図形を組み合わるだけでアナログ時計は十分表現できる。
YTClockというお手本があるから基本設計も楽できる。
全ては自分色に染まる、絵を描かずして♪
もう、ワクワクが止まらない!!
事実、時計自体の実装は ~ すんなり ~ いった。
しかし、甘い、甘すぎた、激甘だった。飲み込んだ目論見の甘さに喉を痛めてやっと気付く、いばらの道に踏み込んでいるという状況。それは、いつも後の祭り。そして、続きは説明文『穴黒工房』編へ。