- 作品名:
- 「お仕事ゲーム
だるま屋 空気職人 」 - 作者名:
- はりまお
- 製作開始日:
- 2003年03月07日
- 制作完了日:
- 2003年04月08日
- 制作環境:
- Windows98 + celeron 466MHz + 64MB
- Visual Basic 6.0 Learning Edition
この頃の作者としては、当然ベーマガへの投稿用に制作していたわけですが、完成して「さぁ、送るぞ!」という段階で、衝撃の休刊を知ることとなったのです。そしてお蔵入り。
その後、MSX版として復活するわけですが・・・。MSX版についてはこちらへどうぞ。
街角にある怪しい自転車屋。何てったって空気は入れるが、自転車は売らない。そこの親父、実はスゴイらしい・・・。
タイトル画面でSpaceキーを押すとスタートします。Escキーで終了します。
自転車に好みの量の空気を入れていきます。ポンプには、ハンドルと弁があります。ハンドルは、マウスカーソルに合わせて上下に動きます。弁は、Xキーを押せば閉じて、放せば開きます。弁を開けてハンドルを上げるとポンプ内に空気が取り込まれ、弁を閉めてハンドルを下げればタイヤに空気を送り込めます。もちろん、弁を閉じたままハンドルを上げてしますと、タイヤから空気を抜き取ってしまいます。
自転車の右側のゲージが、タイヤに入った空気量をパーセンテージで表しています。好みは、吹き出しとゲージに赤線で示されます。ポンプの右側のゲージには、ポンプ内の空気量が青色で、タイヤに送り込んだ空気量は赤色で表示されます。
空気を入れたら、Zキーを押して下さい。好み量との差に合わせて代金をもらえます。そして、次の自転車がきます。もし、空気を入れ過ぎたり、吸い出し過ぎたりすると、破裂して弁償するはめになります。
終業時間がきたら、終わりです。Spaceキーを押せば、タイトルへ戻ります。
レジストリーの変更や新たなファイルの作成などは行っておりません。不要になった場合は、解凍した全てのファイルを削除してください。
右下に表示されているフレームレートが、15fpsに達しないのは処理速度が追いつかないと言う事です。ごめんなさい。
マウスボタンを使わなかったのは、制作に使ったPCで左右同時に放した時、正しい状態が反映されない現象が発生するためです。キーボードにしてみると、意外と左右の手が噛み合わず、結果的に面白くなったので良かったと思います。マウスでプレイしたい方は、定数部分を変更して下さい。
今作の文字列の表示には、"PML"と言うのを使っています。
この"PML"は、もともと「何でVBには、昔のBASICにあったDRAW文がないの?」と思って創ってみたら、いつの間にかPRINT(USING)文の代用品になっていました。面白いから使ってみたけど、リストが縦横共に長くなって邪魔者ですかね。DRAW文用のマクロ"GML(Graphic Macro Language)"をパクッてこの名前が付きました。コマンドとパラメータの組み合わせだけなので、簡単に解析も改造もできると思います。
すごく身近な存在の自転車なのに、自転車を題材にしたゲームってめったにお目にかかれないでしょ。
自分は、自転車がわりと好きな方(中でもスポーティではいないシティーサイクルがお好み)でして、誰も創らんのなら自分で創るしかないかと思ってしまうんですよ。
で、どんなのが良いかと妄想してみるわけですな。普通レースゲームなんかを思い浮かべると思うんやけど、バイクレースとの差別化とか、ペダルを漕ぐという最大の特長をどう活かすかとか、そもそもレースゲームを創る技術がないとか、どうも課題が難儀すぎるわけですわ。
そうして、長い間悩み続けた挙句の果てに遂に思いついたのが、今作のテーマ『空気入れ』やったんです。自転車に乗る上で定期的に必ず行われる誰もが知ってる行為やし、一発ネタとしてもイイ感じやし、これを思いついてくれた俺の脳よ、ホントありがとう。また一つ夢が叶ったよ。
(とはいっても、バイクも自動車も一輪車もタイヤに空気を入れるんやけどね。)
登場する自転車は、ブリヂ○トンさんの“ア○サス”と“ラク○ション”をモデルにしました。それにしても、タイヤの表現が、ちょっと苦しいですね。ちなみに、タイトルの「だるま」って言うのは、前輪がやたらと大きくて後輪がやたらと小さいあの昔の自転車の事です(「ダルマ自転車」で検索)。
2003年04月号の"Fastest Flyer II"(石内 慎さん作)に、かなり影響を受けましたよ。すごいよね、恰好良いよね。