- 作品名:
- 「シンクロナイズド きこりング」
- 作者名:
- はりまお
- 完成日:
- 2004年10月28日
- 動作環境:
- MSX2以降
- 要マウス(ポート1に接続)
- 制作環境:
- MSXPLAYer(Mマガ永久保存版2 MSX turboR対応版)
- FS-A1GT(MSXturboR / Panasonic製)
VB版の掲載歴がネックになったのだろうか・・・? それとも、単にお気に召さなかっただけ?
ファイル名 | 内容・閲覧 | 試遊 | ダウンロード | ||
---|---|---|---|---|---|
KIKORI.BAS | LIST | 変数表 | 一括 | RUN | 2025年01月26日 |
KIKORI.ASC | "KIKORI.BAS"をアスキーセーブしたもの | ||||
KIKORI_M.TXT | 説明文 |
この作品は、5月から制作を開始したとなっていますが、ある心配事から長期間の中断がありました。
それは、MSX MAGAZINE 永久保存版3への投稿に際して前号である永久保存版2での募集要項に「未発表作品である」事が掲げられていたのを思い出したからからです。と言うのも、この作品は、マイコンBASICマガジン(電波新聞社:2003年1月号)に掲載された「きこりの肩こり」(VB作品、“ベストプログラム賞”,“ベストアイデア賞”,そして原稿料を頂きました)のリメイクなのです。
第2回の投稿プログラムコンテストが、開催されのを期待して創り始めたのですが、そのままの移植ではなくゲーム性を高めるために+αしているとはいえ、これが「未発表」であると断言できず中断してしまったのです。それに、72行制限(プログラムの長さ制限、BASIC上の行数ではなく、横40文字での画面上の実質的な行数)の問題もありましたし。
しかし、プログラムの募集が10月8日告知で11月1日締め切りとなると、新企画は無理。でも、何かないかなと、今すぐ準備できそうなこの作品を駄目元で復活してしまいました。
と言う事で、プログラムの大部分は、募集を知ってからの約3週間でまとめ上げました。下地が出来ていたとはいえ、自分の中では驚異的な開発スピードです。制限行数が、120行に緩和されていたので精神的にもすごく助かりました。まだ、プログラム的に詰めが甘い部分もあるかも知れませんが、Z80でも何とか動いたり、思ったより短かったりと、かなり良い感じに仕上がったので自分でも驚いています。あとは、バグがない事を祈るだけです。
果たして、「既発表」なのか「未発表」なのか・・・、その結果は、上記の「戦歴」が物語っている通り・・・ガックリ。
「よし、新人君。君にきこりの心得を教えてやろう。1本の木を伐採するには、1人が号令を掛け、それに合わせて2人が斧を振り回すのだ。この3人の息がピッタリと同調しないと上手く木を切り倒す事など出来ない。これこそが、『シンクロナイズド きこりング』と言うものなのだ。斧の扱いには、熟練した技術が要るから、新人の君には号令役を担当してもらうが、木材としての価値を左右する重要な役割だけに決して甘く見てはいけない。それと、木は生き物であるから、常に感謝する心を忘れないように。」
タイトル画面で左クリックするとスタートします。
画面中央に表示された木の傍らで、手をグルグル回している人がいます。この人は、手に斧を持っていてマウスカーソルを目掛けて振り下ろしているのです(そう思って下さい)。その手が、木の方の真横に来た時に斧が入ります。その時、マウスカーソルが葉より下の幹の部分の中にマウスカーソルがあればどこでも切れて(切れている部分もOK)、外れていれば空振りになります。切れたら、マウスカーソルがあらぬ方向へ飛ぶので、また幹の所へ素早く動かします。切る高さは、木に描かれている横線を目標にして下さい。斧の入る位置は、マウスカーソルの高さに対応し、幹の中央より左にあれば左が大きく切れ、右側ならば右が大きく切れます。木は、先に中央まで切れた側へ倒れます。画面に大きく表示された矢印の方向に倒れるように切って下さい。
見事に木を伐採できたら、結果が表示されます。結果の内訳は、<第1表>を参照して下さい。ここで、左クリックするとタイトルへ戻ります。
終了する時は、CTRL + STOPを押して下さい。
項目 | 内容 |
---|---|
きほん | 目標の切断位置と実際の切断位置との差から、基本額が算出されます。 |
ほうこう | 倒した方向と、切断位置の左右の切り込み量から増減額されます。 |
きず | 切断位置以外の切り込みが、傷として減額されます。 |
からぶり | 空振り回数分減額されます。 |
ごうけい | 上記の項目を合計したものが、最終的な報酬となります。 |
オールBASICなのでリストを入力して実行するだけです。実行した後、スプライトを作成するので時間が掛かります。
例の如くBEEP音のみになってしまいました。PSGで鳴らせたらよかったのですが、如何せん音に関する知識・技術・才能の全てが欠如する僕にはどうする事もできませんでした。一応、試みたんですけどね。出来る方は、自前で追加してみても良いのではないでしょうか。
毎度毎度、マウスゲームばかりで申し訳御座いません。昔は、「ゲームにゃ、マウスなんて使えねぇなぁ。」と思っていたのですが、「ポリスノーツ」(コナミ)の銃撃戦や爆弾解体シーンと出会ってからは「マウスで新しいゲームが創れるんや!」と思うようになってしまいました。そして、Windows&VBとの出会いもあり、それ以来マウスゲームばかり創っています。今冬発売予定のNintendoDSがタッチパネルを装備して新機軸を打ち出そうとしているのを見ると、僕がやろうとしていた事が的外れじゃなかったと勇気付けられた気がします。と言うより、小島秀夫監督が凄いんですね。
(今回は、自画自賛な発言が多くて妙に背中がムズムズしますね。反省。)
2012年10月09日、「きこりの与作」(カセットビジョン:エポック社)というゲームを、とあるレトロゲーム紹介サイトで見て、始めて知りました。YouTubeでその動画を見てみると、この作品とあまりに雰囲気が似ていてビックリしました。
ということで、この作品は、決して盗作ではないということを断っておきます。
その昔観た、『○in○i ○idsの堂△光□さんが、チェーンソーを使った木の伐採の免許を取りに行く』という番組から着想を得てVB版「キコリの肩こり」を創り、それをMSXに移植すると共にゲーム性を+αしたものが本作です。
全くもって「きこりの与作」を真似るつもりはなかったのですが、良く似たことを考える人ってやっぱりどこかに居るもんですね。
もしかしたら、この件が、Mマガ不採用に繋がったのだろうか・・・。